今年のケーキ
クリスマスケーキではありません。
今年のワタシの誕生日のケーキです。
ケーキは好物ですが、こういう丸いケーキはたまにしか食べません。
「ねーちゃん、誕生日ケーキどうする?買ってくる?」
と、千代さん。
毎年これを聞かれているような気がします。
「来月はクリスマスで食べるし、べつに買わなくてもいいよ~」
と、ワタシ。
毎年、こういう答えをしているような気もします。
そして、結局毎年近所の不二家でケーキを買ってきてくれる千代さん。
父もワタシには内緒で「買ってきてやれ」といつも言うそうです。
ありがとう、お父さん、お母さん。でも、結局買ってきてくれるなら、ワタシに買うか買わないか聞かなくてもいいんじゃないかな。
ワタシもおかげさまで結構な大人になり、
電化製品を選び、購入後、使用方法を説明するのはワタシの役目だったり、
(ねーちゃん、買ってきて。と言われる)
両親宛の役所からのややこしそうな書類をチェックするのもワタシの役目だったりします
(ねーちゃん、見て。と言われる)
が、お誕生日の時だけは「子ども」の扱いをしてくれます。
いちおうロウソクなんぞ立てまして、火もつけまして、自慢の腹式呼吸で一発で瞬時に消して父を喜ばせ、ケーキカットまでセルフでワタシがやることになり、千代さんが「お皿いらないよね、このままスプーンで食べちゃって」と言うので、それはそれでかまいませんが、このケーキを出されたのは朝食の時だったもので、「寝起きにケーキはきついだろ」と、思いながら食べる気が起きるのを待ってボーッとしてましたら、ワタシより先に千代さんが四分の一をすでに平らげており、「お母さん、先に食べてるし」とワタシが言うと、「あら、やだ。あらあら、」とケーキを切ったナイフについたクリームを舐めながら台所へ姿を消す千代さんなのでした。
しかし、このケーキに乗ってる飾りですが、「なお」って。
いや、名前は間違いなく「なお」ですけどね。
これを注文して書いてもらったのは千代さんで、もう毎年のようにこの書き方でして・・・
何度見ても、あまりにも簡潔なのでは。と思ってしまいます。