坐禅体験
先週末、大学の「坐禅研修合宿」に参加してきました。 金土日の二泊三日だったため、整体院を臨時休業しての参加でした。 自分は宗教には縁のない人間ですが、大学が仏教系でして、仏教の教えは心理学とも深く関わりがあるということで、こうした合宿があるわけです。 鶴見にある曹洞宗の大本山總持寺でお世話になりました。 坐禅には以前から興味があったのですが、なかなか個人でお寺に行ってみる勇気もなかったので、耐えられるかという不安もありながらも楽しみにしていました。 どれも貴重な体験で、とてもここで全て書ききれるものではありませんが、ほんの一部をご紹介します。 坐禅は、1回40分です。鐘の音ともに始まり、鐘の音とともに終わります。40分間、ただひたすら姿勢と呼吸を大切に座ります。 坐禅は、交感神経・副交感神経にも作用があるという興味深いお話も聞き、益々仕事にも関係していると感じました。 總持寺さんの建物は趣があって、坐禅をさせていただいた建物や集合場所でもあった香積台(こうしゃくだい)をはじめ時代劇好きにはたまらない(不謹慎)光景があちらこちらにありました。 なかでも百間廊下は素晴らしかったです。坐禅に向かう際に毎回通る長ーい木の廊下ですが、毎日修行僧の方々が雑巾がけをされているとのことで、その輝きは見た目だけのものではありませんでした。 そして圧巻だったのが、朝のお勤めです。まず何十人ものお坊さんが登場したのには、驚きました。こんなにたくさんのお坊さんを見たのは初めてでした。大勢でのお経は、わからない自分でも聞いていて鳥肌が立ちました。そして展開される動きの一つ一つは、見事に整っていて目を見張るものでした。修行の賜物なんだとつくづく感服しました。 日が昇る前からの坐禅が自分にできるのかと心配ではありましたが、一緒に参加された方々のおかげもあって無事に乗り切ることができました。寝る前に「朝、起きなかったら蹴っ飛ばして起こしてください」と同室の方にお願いしました。幸い蹴っ飛ばされずに起きられましたが。 短い間ではありましたが、とても有意義に過ごしてきました。ほんの体験に過ぎませんから、わかったようなことは何も言えません。ですが俗世に戻った今、あそこで教えて頂いた事は無駄にはできないと考えています。