千代さんと浅草

 本日の定休日、母・千代さんと久しぶりにおでかけしました。

行き先は浅草です。

大変お世話になった方のお墓参りが目的です。いつもワタシ一人でお参りに行っていたのですが、以前から千代さんも一緒に行きたいと言っておりまして、ようやく実現しました。


お参りを終えたあと、せっかくの浅草ですから、ちょっとブラブラしてきました。


お墓参りしたお寺さんから浅草寺に向かう途中にワタシが以前から気になっていた場所があります。



待乳山聖天(まつちやましょうでん) 正式名称は「本龍院」さんだそうです。

公式ホームページによると、

推古天皇の御世、地中から忽然湧き出た霊山で、その時、金龍が天より降って山を廻り守護したと伝えられています。

とのことです。





緑がたくさんで、下から見上げるお寺の佇まいに心惹かれる感じの場所です。

ずいぶん前にテレビ番組で紹介されていたのを見たことがありまして、大根をお供えする、というお話もその時に聞いて、行ってみたかったのです。

しかも、ゴンドラがあるんです。お寺さんですけど。


このお寺さんの前を通るたびにお参りしてみたいと思いながら、一人で行く勇気がありませんで・・・

でも、今日は千代さんが一緒です。

おそるおそるゴンドラ付近に近づきましたら、ちょうどお寺の方がいらっしゃって、お参りさせてもらって良いか訊くことできました。

もちろんどうぞ、ということで、ゴンドラにも乗らせてもらうことができました。

お参りするのなら乗っていいそうです。遊びで乗るのはダメです。

小高い丘の上に本堂があるので、階段を登るのが大変な方のために用意されているようです。

足がピンピンしているワタシが乗せてもらうのは、ちょっと心苦しい所ですが、一応、後期高齢者の千代さん(こちらも健脚ですが)が一緒だったので、乗らせていただきました。

金の龍が描かれています。


ゴンドラの中から撮った写真がこちら。急勾配なんです。


本堂をお参りしていると、先ほどのお寺の方が、中に上がってお参りしていいですよ、と教えてくださいました。天井には龍が描かれているので、是非ご覧くださいとのこと。せっかくなので靴を脱いで上がってお参りさせていただきました。


本堂の中には大根が!丸ごとの大根が山になってお供えしてありました。

大根を何本も抱えて来て、お供えしている方もいらっしゃいまして、千代さんとびっくり。

お寺のあちこちに大根模様が描かれていました。



しかも、帰り際には、お供えしたお下がりで、大根をお持ち帰りください、とのことで、大根まで頂戴してしまいました。ゴンドラに乗せてもらった上、そんなありがたい物をブラっと寄ったワタシ達がいただいてしまっていいのか・・恐縮しながら頂いてきました。


お参りもできたし、色々良い思いをさせていただいて、足取り軽い道すがら、アゲハ蝶がヒラヒラ飛んでいました。

「あ、アゲハ蝶だよ」と、ワタシ

「あ、ホントだ!モンシロ蝶!」と、千代さん。


なんで?アゲハって言ってるのに、モンシロって。黒と黄色のアゲハ蝶ですよ、どう見ても。


「え、あれはモンシロ蝶でしょ。」と譲らない千代さん。

千代さんのなかで、アゲハとモンシロ蝶は逆になっているみたいです。

「モンシロ蝶は、白いやつ、キャベツのところにいるやつだよ」

と、説明したところで、千代さんのなかでは、アゲハがモンシロなのでわかってもらえませんでした。


そんなこんなで千代さんとの珍道中でしたが、仲見世もブラブラしてきて、楽しい浅草でした。