千代さんと埼玉へ

昨日の定休日は、千代さんと埼玉の叔母のところに行ってきました。

去年まではワタシの運転で行っていたのですが、今年は久々に電車で行きました。

船橋から東武野田線に乗り換えていくのですが、いつのまにか野田線の名前がカタカナになっていました。

アーバン何とかという名前でしたが、ワタシには覚えにくい名前でした。


叔母は千代さんの妹です。

叔母の家は、かつて千代さんのお母さん(ワタシの祖母)も暮らしていた家です。

ワタシにとっては埼玉のおばあちゃんちです。

小学校の低学年の頃から一人で電車に乗って泊まりがけで遊びに行っていました。


叔母は、いつもお仏壇にワタシのことや我が家の皆のことをお願いしてくれています。

お線香をあげて鈴をチンチン叩いて、おばあちゃんにお願いしてくれます。

おかげさまで我が家は平穏に過ごしております。


到着後、一緒にお昼ごはんを食べるのが恒例です。

姉妹での積もる話や、ワタシの近況報告などしながらの楽しいごはんの時間を過ごしました。

話の最中、突然、

「ねーちゃん、3チャンネルにまわして!」と言い出す千代さん。

「え、食事中なのに?しかも、叔母ちゃんとお話中なのに?」

と、空気を読まない千代さんの発言に眉をひそめるワタシ。

3チャンネルで千代さんが見たいテレビは、「鬼平犯科帳」です。最近、午後2時から再放送しています。

中村吉右衛門さま主演の名作時代劇です。

そりゃ、ワタシだって大好きですよ、鬼平は。でもさ、今、見たいの?せっかく埼玉に来てるのに?


命令なのでチャンネルを回したワタシ。

でも、鬼平はやっていませんでした。


「あら!!どーしてやってないの?」

と、叔母の家のテレビがおかしいんじゃないかとばかりの千代さん。


「ここは埼玉だからね。いつも見てるのは千葉テレビだし。」と、ワタシ。

「あ、そうか!」と納得した千代さん。

何事も無かったかのように、また叔母とのおしゃべりを再開しました。

夕方まで過ごして帰ってきました。


行きも帰りも荷物持ちは当然ワタシです。


ワタシは、荷物の運搬について、あるトラウマがあります。

液体を運ぶのが非常にイヤです。こぼれてしまう恐怖があります。

これは誰あろう千代さんのせいです。

幼稚園だか小学校1年くらいの頃、遠足の時に水筒の麦茶がこぼれたことがありました。

千代さんが水筒の口を締めてくれていなかったので、しかもその水筒をリュックに入れてくれてしまったので、リュックの中がビチョビチョになったのです。もちろん背中もビチョビチョになりました。


しかも当時、麦茶に砂糖を入れていたので、まあビチョビチョだわ、ベタベタだわになりました。

引率の先生が何とか処理してくれたんだと思います。

今でも、あの時の麦茶の香りと、101匹ワンちゃんの黄緑色の水筒と、乾いた芝生の匂いをハッキリと覚えています。

液体がリュックの中でこぼれると持ち物がダメになる(大事な物も)と心に刻み込まれました。


おかげで、あれからずっとバッグの中にペットボトルを入れるのすらイヤです。


道中、この話をすると「そんなことあったわね~」と、軽く流す千代さん。

「遠足でお弁当忘れた事もあった」と、ワタシ。

「え!!それは知らない」と、驚く千代さん。


確か小学校3年生くらいだったと思います。

「それで、どうしたの?先生に言ったの?」

「言わない。食べたフリした」

そういうの、言わない子どもだったので。

「え~、知らない知らない、お母さん初めて聞いた」ひたすら驚く千代さん。

「小学校低学年くらいだと、普通”おべんと持った?”って言ってくれるもんじゃないのかな~」とワタシ。

「そうよね~」

想像してみてください。小学校三年生が周りに気付かれないように、お弁当を食べたフリで過ごした遠足の日を。今思うと、我ながら不憫です。


「水筒事件もあったし、お弁当のこともあったし、母さんをあてにしてはいけないと学習したな」

おかげさまで持ち物に関して、用心深い人になりました。

「よかったじゃない。反面教師で。」と締めくくる千代さん。

・・・千代さん流、自分のことは自分でぬかりなく仕度できる子にするための子育て術でした。

いやいや、違う違う。真似しないでください。

小さなお子さんには、水筒の口はしっかり締めて、(紐付きなら)リュックの中には入れずに持たせてあげてください。

遠足の時は「お弁当持った?」と確認し、なんならその手でリュックに入れてあげてください。

と、世のお母さん方にはお願いしたいです。