テレビ
前回も書いたテレビの話。
予定通り、地デジが見れるテレビが我が家にやってきました。
配達当日は、父と二人で、今か今かと待ち構えていました。
「来たわよ!」
の千代さんの声に飛び出してみると、おじさんが一人で箱を抱えて階段を上がって来ました。
このおじさん、予想外に年上の方で、思わず「大丈夫ですか」と手を貸さずにはいられない風情の方。
そしていよいよ設置。本来ならここは「お父さん」大活躍の場面。しかし、我が家ではこの手の仕事はワタシが担当。
なぜかと言えば、父は柔道三段。力持ち。そして手加減を知らない。
なにかを破壊する危険があり、尚且つ設定操作等はできない主義。新品は触らせないのが我が家の基本。
しかし、手加減に関してはワタシにも若干の不安が・・・
以前勤めていた会社のコピー機のカバー部分を破壊したことがある。米30㎏の袋を抱えて2階まで上がるのは普通だと思っており、男性から「この蓋開けて」と頼まれる。
そんなわけで過失のないように、かなり優しく取り扱い、電源ケーブルとアンテナ線をつなぐ。
「このカードなんだ?」
と、今にも捨てそうな勢いで父が手にしたカードを引ったくり、設定操作も無事完了。
「映った。映った。」
と喜ぶ父。ちなみにこの日千代さんは、お着物を着てお出かけの準備中だったので、テレビへの食いつきは悪かった。
それにしても以前のテレビに比べるとかなり大きな画面。
そしてなんだか白々しいほどハッキリ映る。テレビの中の人がこれまでとは違って見える。
これでは、女性の出演者は大変だろう。肌の状態もよくわかるし、ファンデーションの塗りっぷりもよく見える。
先日、某女性演歌歌手が映ったとき、
「板金塗装だな」
と言う父。いや、塗装はしてるけど板金まではしていないと思う。
そういえば千代さんの持ってる美容用品カタログに「ハイビジョン対応」のファンデーションが載っていた。たしかにこれでは、そういうモノが必要だろう。
見えなくてもいいところは見えなかったアナグロ(千代語・アナログの意)ブラウン管テレビは、案外いいものだったのかもしれない。